2015年08月08日

生まれて初めての仕事

自分の人生で初めて働いた時のことを思い出した。


生まれて初めて働いてお金をいただいたのは、中3の頃。
親父の仕事の手伝いを2日間させてもらうことになった。


群馬にある工場まで行って、銀行の看板のもとになる鉄板を運んだり加工したりする仕事だった。
初めて働いてお金をいただくということで、妙な使命感に胸を張りながら、よしやるぞぉ、と妙に志気が高ぶった気持ちを内に秘めて仕事にのぞんだ。
オレ働いてるんだぜ、なんていうちょっと鼻高々な心持ちだ。
単調な肉体労働ではあるが、その時の自分にとっては刺激的で、熱く燃えている自分に酔いしれながら楽しく、いい気分で体を動かして働いた。


今、思い返すと、なんとも微笑ましいかぎりだ。
その時の気分をもっと見習わないとな、初心忘れるべからず、と自分自身を諭さなければならなくもなる。
20年近くも続けている仕事になると、どれだけオートマチックにやってることか。
何十年続けていても、そこに改良や改善を試みる努力を積み重ねることで、超一流の域へ達することができるのかもしれないのに。


鉄板の加工は、一枚を3、4人がかりで支えながらプレス機に鉄板を合わせて折り曲げたりした。
銀行の看板になるくらいだから、3、4メートルくらいあっただろうか重さもかなりのものだ。
それを何十枚も行ったのだ。


一通りの加工を済ませた後、親父が試しに2枚の鉄板を組み合わせてみた。
ところが、何度やっても2枚の加工した鉄板が、設計通りにかみ合わない。
たった1センチ程度、ずれていてかみ合わないのだ。
どうやら、加工の設定の段階でミスが生じてしまったらしい。
結局、加工した鉄板はすべて使えず鉄くず同然、また新たにバカでかい鉄板をすべて取り寄せる羽目になってしまった。


え゛〜〜〜〜っっ!?あんなに汗水垂らして一生懸命やったオレの働きは…!?意味なし!?
仕事にはこういったトラブルも起こりえるものなのだと、生まれて初めての仕事でいきなり大きな教訓を得ることができたようだ。


結局、私は2日間限定の期日で帰らなければならず、作り直しの作業には関わることができなかった。


その後、あちこちの街で、その銀行の看板を見るたびに、これオレが作ったんだぜ、と言えないもどかしさを感じながらも、その仕事に関わったことにちょっとだけ胸を張って誇れる自分がそこにいるのだった。




posted by うだけん院長 at 11:30| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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