腿裏の張り@では、その原因に関して説明していきました。
競技エアロビクスにせよ、マラソンにせよ、
その競技力を向上させる上で、腿裏の筋肉はとても重要な要素の1つであります。
重要な要素であるがゆえに、疲労も蓄積しやすく、筋肉の張りも強く現れやすい部位です。
張りが強くなり過ぎると、
今までの可動域と比べものにならないくらい動きが制限される、
ストレッチをしても突っ張ってしまって全く緩まない、
といった状態に陥ってしまします。
当然、脚にブレーキがかかったまま動いてるのと同じ状態です。
そして、そのブレーキは体全体にも影響を及ぼします。
腿裏の張り@では、
○ 一度筋肉を 収縮させ緊張を取りながら筋温を上げつつ、ストレッチを織り交ぜていく方法
○ アイシングで緊張を取っていく方法
を述べました。
腿裏の張りAでは、
“腿裏の張りでも、原因は腿裏そのものだけではない”ということ
を解説していきます。
一般的に解剖学では、ある骨の付着部(起始部)からある骨への付着部(停止部)まで接続している筋肉を1つとした考えで成り立っています。
腿裏の筋肉は、
坐骨から膝裏下の脛骨・腓骨につながっている大腿二頭筋・半腱様筋・半膜様筋です。
腿裏の張りであれば、これらの筋肉そのものの問題として考えることになります。
整形外科などでは間違いなくその部位の問題としてしか診断されないでしょう。
ところが体というのは、筋膜という結合組織線維の網が、頭から足の裏まで様々なラインを通って繋がっています。
例えば、皮膚を見れば、全身つながっているのが分かりますね。
イメージ的には、ストッキングの繊維を1本引っ張れば、
遠く離れたところまで伝線していきます。
手編みのセーターの毛糸を1本、引っ張り出せば、
全く違うところが引っ張られる上に、全体の形にも歪みが生じます。
(詳しくはHP「筋膜とは」を参照してください。)
つまり、腿裏の張りも、腿裏とつながっている別の部位が固まっていて、
腿裏の筋膜が引っ張られて突っ張っている状態で伸びなくなっているということです。
そこで次回、
まずはその筋膜のつながりで腿裏に関係してくる部位のストレッチを紹介していきます。
ストレッチそのものはいたって簡単。
ですが、ストレッチも用い方で効果が2倍、3倍と変わってきます。
実際にある部位のストレッチを行うと、腿裏もストレッチしやすくなっていきます。
これ、体が冷えている状態で温まっていないままの変化です。
ビフォアー

アフター

一人やらせじゃないですよ(笑)
この腿裏のストレッチだけを時間かけて行っただけでは、この変化はなかなか出ませんし、
ストレッチをした後、痛みが出やすく、動かしづらくなってしまいます。
体が冷えている状態ですから、なおさらです。
ところが、別の部位のストレッチを織り交ぜていくことで、
時間を短縮させ、ストレッチをした後、脚が軽くなっている状態に持っていくことができます。
体が温まっていればもっと改善します


注)現在持っている柔軟性を最大限に引き出しやすくするということです。
また、継続することで、今の限界の改善効果も高まります。
それでは、また


posted by うだけん院長 at 16:24|
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